ヤズド
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ゾロアスター教の中心地。砂漠に面しているため、その気候と共存すべくいろいろな智恵が使われてきました。
今でも旧市街地には砂漠特有の建築様式が残っています。土色の壁、狭い路地の上には両脇の建物をつなぐようにアーケードが造られ、強烈な太陽光線から人々を守ってくれます。屋根の上には風取り塔があります。塔の下は水を張った小さな池があります。塔を通して入ってきた空気が水で冷やされ室内を涼しくする、クーラーの役割を果たしているのです。
ヤズドはテルメという、大変複雑な織りの布が昔から作られてきました。貴族の洋服生地として珍重されたそうです。現在では、高級感あるクッションカバーやベッドカバーなどとして人気があります。また、髪の毛や肌を強くするといわれているヘナを作る工場や伝統のお菓子を焼く工場、陶器つくりの工房など、町を歩いていると面白い出会いがあることでしょう。
- ジャーメイモスク:旧市街地にある寺院。イランで一番高いといわれる2つの塔を持つ。内部にあるターコイズブルーのタイル模様はここでしか見られないデザイン。
- 拝火堂:ゾロアスター教施設。建物中央に1000年以上も前から燃え続けている火が見られる。各時代の内戦時や外国との戦争時にも消えないように守られてきた。回りの壁には聖書アヴェスターの教えが架かっている。
- 沈黙の塔:鳥葬を行った丘。急な坂道を登っていくと、頂上には円形の広場が作られている。150年くらい前までも使用されていたという。丘に登るとヤズドの町並みの向こうに砂漠が広がっているのが見える。
- ズールホネ:イランの伝統的な体操。昔からこのスポーツのメンバーたちは敬虔なシーア派で、地域の中で誠実で善を行う人、と言われて尊敬されていた。鉦と太鼓をたたきながら歌う声に合わせて、老若にかかわらず一緒に体操を行う。
- Dad Hotel
- Safaie Hotel
- Fahadan Hotel
- Mozafar Hotel
- Kohan Kashaneh Hotel
- 旧市街地探索:迷路のような旧市街地。どっちに行ってみようか、とわざと迷ってみるのも楽しい。途中で、昔ながらの菓子を作っている工場やヤズド特有の丸く、上に香草のふりかけが乗っているパンを焼くパン屋、レトロなタイルや陶器の店などをのぞきながら散策してみよう。昔の屋敷をホテルに改装しているところが数件あり、外国人観光客に好評だ。それらのレストランではらくだ肉の料理も楽しめる。