アーザルバーイジャーン
Comment are off
( )内はテヘランからの距離
- イラン北西部:東アザルバイジャン州・州都タブリーズ(630)
西アザルバイジャン州・州都ウルミエ(920)
アルダビル州・州都アルダビル(590)
- 亜寒帯に属し、冬はアルダビルでマイナス30度以下を記録した。10月末ごろ初雪が見られる。夏はイラン内陸部に比べて涼しい。
- アゼルバイジャン共和国やトルコと国境を接し、陸路で国境を超えることができ、それらの国と交易が盛ん。
- トルコ語が第2言語であり、地方テレビ局ではトルコ語放送もしている。
- 見どころ
- タブリーズバザール/世界遺産2010年登録:40以上もの職種、5500件の店が並ぶ、屋根のある世界最大のバザール。その中には20件のイスラム寺院と9件のイスラム学院もある。昔からシルクロードの中継地点として栄え、マルコポーロの記録にも見えている。
- 民主化運動の家(ハーネイェ マシュルーテ):1868年、民主化運動を支えたタブリーズのバザール商が建てた。ここで話し合いやビラの印刷などが行われた。ここからの運動が契機となって当時のガジャール王朝は崩壊した。

民主化運動の家(ハーネイェ マシュルーテ)
- ステファノス教会/世界遺産2008年登録:タブリーから車で約2時間、ジョルファーにある9世紀に建てられたアルメニア教会。彼は西暦36年、キリスト教布教の最初の犠牲者となり、その後、彼の名前が付けられた教会がいくつも建てられるようになった。現在、ジョルファーはアゼルバイジャン共和国との自由貿易地として栄えている。

ステファノス教会
- 黒教会/世界遺産2008年登録:イラン最北部、マークーにあるアルメニアキリスト教会。西暦2世紀ごろ、聖人タタヴースが埋葬されたところに建てられたといわれている。教会の周りは見張り台が造られている。また、最初は黒い石で建てられたため、その名がついている。チンギスハーンによる破壊や地震で崩壊したが、のちの時代に修復されてきた。

黒教会
- キャンドヴァーン:イランのカッパドキアと言われ、アダムとイヴの生誕の地とも言われている。タブリーズから車で約1時間。三角に尖がった岩山が連なり、その中に手掘りで造られた家が並んでいる。5つ星のホテルも手掘りで造られている。

キャンドヴァーン
- サフィロルディーン・アルデビリ複合施設/世界遺産2010年登録:アルデビルにある、16世紀後半に初めてペルシャ人としてイスラム以降イランを統一したサファヴィエ王朝の代々の王が眠る墓地、宮殿を思わせる寺院、女宮などがある。特に豪華なタイル模様やレンガ飾りはイスラム建築の最高峰とも言われている。

サフィロルディーン・アルデビリ複合施設
- バザールアルデビル:16世紀後半、サファヴィエ朝2代目王が造ったといわれるアルデビル中心街にあるバザール。金細工、銅細工、刃研ぎ、織物商などが並び、隊商宿も併設され、当時は繁栄を誇った。

バザールアルデビル
- ウルミエ湖:長さ140㎞、幅55㎞、最深16mのイラン最大、世界で2番目に大きな塩湖。太平洋の2倍の塩分があり、体が水面に浮く。1年中凍結することがない。200種以上の鳥類のほか、両生類、魚類が生息している。この周辺では、農業や牧畜が盛んに行われている。

ウルミエ湖